運送に携わる業界人間なら震える!?ある映画から考えてみた件。

こんにちは。

ロジカ広報部・Rです。

 

まもなくこの運送業に携わり1年が経とうとするRが灌漑深かった件をブログにしてみます。

(ちょっと個人的意見もあるので、メンドくさいと思った時点で閉じてください)

 


 

2018年 6月15日(金)にある映画が劇場公開されました。

 

その映画とは、「空飛ぶタイヤ」

(公式サイトはこちら。)

 

空飛ぶタイヤmovie

 

この映画は、かの有名な池井戸潤さんが執筆した第136回直木賞候補作累計180万部を売り上げた

「空飛ぶタイヤ」の実写映画となります。

 

空飛ぶタイヤbook

 

映画好きの私Rですが、この本の存在は知っていましたが読んだことはありませんでした。

なぜこの映画を観たくなったかというと…

 

① 池井戸潤さんの作品のファンだったこと

下町ロケット・半沢直樹シリーズ・ルーズヴェルト・ゲームなど

 

②面白いキャスト陣だということ

 

③そして内容が…

2002年 1月 10日に神奈川県横浜市で起こった「横浜母子3人死傷事故」に始まる

大手自動車メーカー・リコール隠し実話を元にした映画になります。

 

 %e7%a9%ba%e9%a3%9b%e3%81%b6%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%a4miviehp

 

ネタバレにもなるのでほどほどにお伝えすると…

 

☝️この映画HPの「6.15 反撃開始!」にある通り、

ある中堅運送会社がタイヤ脱落により幼い子供を連れた母親に直撃し死傷させてしまいます。

自社にてトラック整備をしていた運送会社でしたが

 

・警察からは整備不良だと疑われ

・遺族からは当然責められ

・仕事をいただいている荷主さんからは仕事を干され

・取引金融機関からは融資撤回・取引停止

 

廃業の危機に面しながらも、整備不良ではないことが分かった運送会社。

これを大手自動車メーカーに伝えても相手にされない。

実はこの大手自動車メーカーのリコール隠しが発覚し

中堅運送会社と大手自動車メーカーと戦っていくそんな内容です。

 


 

実は、少し前にこの映画公開を知った私は事前にこの空飛ぶタイヤのドラマで予習しました(笑)

劇場公開まで我慢できなかったというのもあります。。😅

 

空飛ぶタイヤdrama

 

2009年にWOWOWでテレビドラマ化されたもので急いでDVDレンタルしてきました💽

 


 

映画を観るようになったきっかけ

 

私がなぜこの映画を観るようになったきっかけというのは、弊社社長・中村からでした。

運送業に携わる中で業界を揺るがす大きな事件が何件かあったと。

 


 

1999年 11月 28日発生、東名高速飲酒運転事故

 

19991128 東名高速飲酒事故

1999年11月28日15時30分ごろ、東京都世田谷区の東名高速道路東京IC付近で、

箱根からの行楽帰りの千葉市の会社員(以下「夫」表記)の所有する普通乗用車(妻運転、夫と3歳・1歳の2女児の3名が同乗)が

首都高速用賀料金所付近上り本線を走行中、料金所通過のため減速していたところ、

高知県高知市から東京に向かっていた飲酒運転の12トントラックに追突された(この時、別のワゴン車1台も事故に巻き込まれ損傷している。このワゴン車の運転手に怪我はなかった)。

車は大破炎上。

妻は自力で脱出し、夫も救出されたが、同乗していた3歳と1歳の女児2人は焼死。

夫も全身の25%を火傷する大火傷を負い、皮膚移植を余儀なくされた。

妻は窓から逃げる直前に、夫は助け出される直前に娘2人の最期の声を聞いている。

なお事故発生直後、偶然現場を通りかかったテレビ朝日のカメラマンが事故直後の光景を撮影していたほか、現場周辺にいた日刊スポーツのカメラマンが近くのビルの屋上から炎上する車を撮影している。

トラックの運転手は飲酒運転の常習者で、事故当日も高知から大阪へのフェリー内や東名高速の海老名SAなどで合わせてウイスキー1瓶(750ml入り)とチューハイ一缶を飲んだ。事故当時はひどく酩酊しており、真っすぐ立つことができないほどであった。呼気中のアルコール濃度は1リットルあたり0.63mgだったという。

事故より前、不自然な蛇行運転をする加害車に関する通報が道路公団(現在のNEXCO中日本)に寄せられた。

また、東京料金所では運転手が支払いに必要なカードを探すのに時間が掛かったことから、

料金所の係員がトラックを路肩に移動させカードを探させた後、運転手を降ろしカードを預かった。その際、料金所の職員は運転手の足元がふらついていることに気づき、「ふらついているので休憩したらどうか」と声を掛けた(飲酒運転とは思わなかったという)。

しかし運転手は、「風邪気味だったもので、薬を飲んだから大丈夫」と言い、休憩も取らずに運転を再開した(この時、トラックより後ろを走っていた被害者達の車がトラックを追い越していた)。

その後、事故は起きた。(wikipediaより抜粋)

 


 

・2002年 1月 10日発生、横浜母子3人死傷事故

・大手自動車メーカーリコール隠し

 

%e4%b8%89%e8%8f%b1%e3%81%b5%e3%81%9d%e3%81%86%e3%83%aa%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%ab%e9%9a%a0%e3%81%97

 

2002年1月10日、神奈川県横浜市瀬谷区下瀬谷2丁目交差点付近の中原街道で発生した事故。

綾瀬市内の運送会社が所有する、重機を積載して片側2車線の走行車線(事故当時、付近にガードレールはなかった)を大型トレーラートラックのトラクター(1993年製)の左前輪(直径約1m、幅約30cm、重量はホイールを含めて140kg近く)が外れて、

下り坂を約50メートル転がり、ベビーカーを押して歩道を歩いていた大和市在住の母子3人を直撃。

母親(当時29歳)が死亡し、長男(当時4歳)と次男(当時1歳)も手足に軽傷を負った。

神奈川県警が、貨物自動車の実況見分を行ったところ、事故を起こした車両はハブが破損し、タイヤやホイール、ブレーキドラムごと脱落したことが判明。

〇〇自工製の大型車のハブ破損事故は、1992年6月21日に東京都内で冷凍車の左前輪脱落事故が確認されて以降計57件発生し、うち51件で車輪が脱落していた(うち事故車両と同じ1993年製が7割を占めていた)。

〇〇自工側は、一貫して『ユーザー側の整備不良が原因だ』と主張したが、事故を起こした車両と同じ1993年(平成5年)に製造された〇〇自工製のトラックに装着されているハブの厚みが、その前後の型や他社製よりも薄い構造であった。

ねじ締付け管理方法を怠り、六角ボルトの締付トルクを強く掛けすぎた場合やカーブや旋回時に掛かる荷重により金属疲労が生じ、ハブが破断しやすいことも判明した。

これを受け、自動車メーカーは2004年3月24日、製造者責任を認めて国土交通省にリコールを届け出た。

さらに同年5月6日、経営者ら5名が道路運送車両法違反(虚偽報告)容疑で、

品質保証部門の元担当部長ら2名が業務上過失致死傷容疑で逮捕され(5月27日に起訴)、法人としての〇〇自工も道路運送車両法(虚偽報告)容疑で刑事告発された。

なお、この事故で死亡した女性の遺族である母親が、約1億6550万円の損害賠償を〇〇自工に請求する訴訟を起こした民事訴訟では、2007年(平成19年)9月、〇〇自工に550万円の損害賠償支払いを最高裁判所が命じ、確定判決となった。

(Wikipediaより抜粋)


 

(ここからは、まだまだ業界経験 1年の私の個人的な意見となります)

ロジカ株式会社に入社して、しばらく経った時に何気にふと中村社長に聞いてみた

「運送業界での大事件ってあるのですか」と。

その時に教えてもらったこの2つの事件。

不謹慎ですが、この事件が起こるまでこの業界ではトラックドライバーの飲酒運転は日常茶飯事

この大企業の隠蔽事件が発覚して世間に広まったコンプライアンスという概念

 

もちろん他にも事件・事故はありますが、私自身自ら自社トラックの整備もしている者としても

すごく衝撃を受けました。

 

トラックそのものだけでなく、

ドライバーさんの大切な命・お預かりした大切なお荷物

そして場合によっては、車両の通る周りのかけがえのない命をも奪ってしまうこともあるのだと。

 

 

本当にいま現在の運送業界しか知らない私ですが、入社した頃、不思議に思ったことはたくさんあります。

 

・運送業のドライバーという職は、ただ走るだけではない

👉荷物の積み降ろす作業はドライバーさんがすることがほとんど

 

・1ヶ月 / 1年間で、ものすごい距離を走行していること

👉大型トラックの年間平均走行距離は「地球 1.7周分」に相当する

 

大手の運送会社でも中堅小運送会社も同じく年間通して荷物は安定していないということ

👉運賃のデフレ化。

 

・トラックの整備費用・維持費が非常に高いということ

 

・日本の物流を支えているこの業界が抱える労働時間問題

👉日本国内のプロトラックドライバーの数は、約84万人。

しかし、深刻なドライバー不足の時代に突入している。

 

など、まだまだたくさんあります。

 


 

バブルも知らない世代の私ですが、当時のようなイケイケどんどんの時代でなくなり

企業は、

①法令を遵守し、

②荷主(仕事を頂くところ)に内容・運賃・時間を交渉し、

③適正なお給料を支払う

④故障・事故・トラブルがないよう車を点検し、講習を行う

⑤トラブルが起こった時のためにリスクヘッジし、対策を講じ準備しておく

 

ドライバーは、

①法令を遵守し、

②荷積み・荷下ろし場所にて丁寧な対応をし、作業業務を遂行する

③適正な給与をもらう

④故障・事故・トラブルがないよう毎日点検し、安全・安心運転を行う

⑤万が一、トラブルが起こった際は、現地対応をし、きっちり報連相を行う

 

このように片方だけでなく、双方とも「義務」「責任」も持って仕事を行う時代へと変わっているのだと思います。

 

 

今後、伸びていく運送会社であるためには

❶ 配車担当・運送会社と荷主さんとしっかり話し合い、適正な待機時間・作業分配を歩み寄って話をする

👉これにより労働時間の短縮・アイドリングなどでの環境破壊の配対策・近隣とのトラブルを解消できる

 

❷ ドライバーさんの質を高め、丁寧な作業・対応で荷主さんとのいい関係・信頼が生まれる

👉配車係・営業担当だけでなく、ドライバーの対応力・営業力でさらなる飛躍ができる

 

❸ コストカットのため、内製化を図る(トラックの整備・燃料の自社タンク給油など)

👉年間通して、莫大なコストカットにつながる

 

❹ 横の繋がり(運送会社同士)もどんどん作り、情報を共有する

👉各社の悩みは比較的共通している。共に解決し、優良企業が増える

👉配車ソフトや給与ソフトがあまり存在しない(古い)

⇨自社開発では莫大な費用が掛かるので、共同開発でもいいのではないか!

 

❺ IT化を図る

👉道路状況・荷物の完了報告・仕事のやりとりなどの情報の速度アップ・情報共有

👉大量のFAX用紙(オーダーなど)のペーパーレス化 ⇨ 環境配慮・コストカット

 

❻ 近隣地区・行政との安全配慮

👉近隣の理解なしではやっていけない

などなど、まだ伸び代のある業界なんだなと思います💡

(本当に私個人の見解なので……笑)

 

「競存強営」でなく、どこか「共存共栄」も考えてもいいのではないかな〜とも思います。

なかなか日々の業務に追われ「こんなキレイゴト」と思われるかもしれませんが、

本当に「物流」がなくなれば大混乱が起きます。

 

運送業界の方、もちろん業界外の方・ドライバーさんのご家族の方。

どこかこれを読まれた方に少しでも業界をわかっていただければな…と思います。

 

あまり学のない私ですが、一生懸命文章にしてみました(笑)

でも、運送業は無限の可能性があるような気がして楽しいです。

ロジカは楽しいです。

 

1年後も、3年後も、10年後も同じ気持ちで仕事ができればいいな…と思います。

このページの先頭へ
採用情報 お問い合わせ